同じ学校を複数回受けると有利になるって本当?
そもそも「複数回受験」って何?
「同じ学校を何回か受けると加点されるって本当?」「そもそも、全部の学校が複数回受験できるの?」そんな疑問を持つ方も多いはずです。
複数回受験とは、同じ学校の入試を複数回受けることを指します。 学校側が入試日を何日か設定している場合のみ成立します。
志望校を何度も受けられるのは、受験生にとって大きなチャンスです。
複数回受験は誰でもできるの?

複数回受験は誰でもできるの?
すべての学校で複数回受験ができるわけではありません。一部の学校は「1回入試」のみの設定です。
詳細は後述します。「同じ学校を何回か受けると加点されるって本当?」「そもそも、全部の学校が複数回受験できるの?」
そんな疑問を持つ人も多いはず。
この記事では、中学受験での“複数回入試”について、わかりやすく解説していきます!
なぜ学校は複数回入試をするの?
学校側が複数回入試を行う理由はいくつかあります。
- ✨ 入学辞退が出ても定員を満たすため
- ✨ 上位校で不合格だった子を取り込みたい
- ✨ 本気でその学校を志望する子にチャンスを広げたい
…などなど。
中には「受験料ビジネスじゃないの?」という声もありますが、学校も運営があるので、多少はあるかもしれませんね。
逆に「1回しか入試をしない」学校もある
一方で、1回だけの入試で勝負する名門校もあります。
いわゆる“1回入試校”で、たとえばこんな学校たち👇
- 開成中、麻布中、武蔵中、桜蔭中、女子学院中、雙葉中、駒場東邦中、早稲田中など(2月1日入試)
- 慶應系列、フェリス、栄光、浅野など(2月2~3日)
ブランド力、実績ともにトップクラス。
“この日しかチャンスがない”という意味で、受験者にも覚悟が求められます。
※ちなみに、公立中高一貫校も基本は1回入試です。
複数回受験のメリットって?

✅ 加点などの優遇がある学校も!
一部の学校では「複数回受験者」に明確な優遇措置があります。
※下記は過去の例です。最新の情報は各学校ホームページで確認をお願いします。
- 例)栄東中学
→ B日程で最大30点の加点あり! - 例)カリタス女子中学
→ 各教科で一番良い点数を最終判定に使用!
ボーダーライン上の生徒には、この加点が“合否を分ける一手”になることも。
✅ 繰り上げ合格でも有利になるケース
- 例)攻玉社中学
→ 複数回受験者を「熱望組」としてボーダーで考慮! - 例)明大明治中学
→ 2回目受験時に3点の加点!
どちらも、あと一歩で届くかどうか…というタイミングでの“ひと押し”になるかもしれません。
✅ 費用がおトクなこともある
1回あたりの受験料はだいたい25,000円前後ですが、
「2回目は+5,000円でOK」など、まとめて申し込むと割安になる学校も増えています。
✅ 再チャレンジできる安心感
- 1回目で緊張して実力が出せなかった
- 試験会場に慣れていなかった
こんな経験、実際によくあります。
同じ学校をもう一度受けられるのは、気持ちの面でも大きな支えになりますよね。
複数回受験のデメリットは?

大きなデメリットはないものの、あえて挙げるなら以下の2つです。
⚠️ 後半になるほど難度が上がる傾向
2回目、3回目の入試は、
✔ 2月1日に“上位校”を受けて不合格だった優秀層が流れてくる
→ 競争が激化する!
だから、2回目の方が合格しづらいこともあるという点は理解しておきましょう。
とはいえ「2回目で合格した!」という子もたくさんいます。出題との相性や当日のコンディション次第で結果が変わることも多いので、前向きに挑んでOK!
⚠️ 他の学校を受ける機会が減る
2月前半の数日間は、どの学校も入試日が集中します。
ある学校を何度も受けると、その分、他校を受けるチャンスが減るという点にも注意です。
まとめ:戦略的に複数回受験を活用しよう!
複数回受験は、うまく活用すれば合格のチャンスを広げる武器になります。
特に「ボーダーライン層」の子にとっては、加点や再チャレンジできる安心感は大きなメリット。
ただし、日程や難易度の変化にはしっかり注意して、戦略的に受験スケジュールを組んでいきましょう!