中学受験では、限られた時間をいかに効率よく使うかが合否を左右します。
塾に通えばすぐに成績が上がると期待しがちです。
実際には勉強の習慣をつけ、成績が上がったり下がったりを繰り返しながら、少しずつ力をつけていくものです。
塾のカリキュラムに沿ってコツコツ努力を続けることで、志望校合格への道が開けます。
この記事では、偏差値40から東邦や昭和秀英への合格を実現した具体的なスケジュールと成功のポイントを学年別にわかりやすく解説します!
1. 小学4年生:学習の習慣を身につける

学習の習慣を身につける
中学受験を目指す4年生にとって、まず目指すべきは「毎日勉強する習慣」を身につけることです。
この時期に学習習慣を確立することで、受験本番までの基礎力をしっかり築くことができます。
我が家の実践例
4年生の頃、我が家では リビングで毎日1時間、集中して勉強する ことを目標にしました。
親も一緒に協力し、「まず1年間続けること」に重点を置きました。
リビング学習のポイントは、子どもが孤立せず、親がすぐサポートできる環境を整えること。
これにより、「勉強が嫌だ」という気持ちを軽減し、自然と学習に向かう姿勢が育まれます。
また、勉強だけでなく スキマ時間を活用して本を読む 習慣もつけました。
特に以下の教材が効果的でした
- 歴史漫画:楽しく歴史の流れを理解できる。
- 化学漫画サバイバル:理科の興味を引き出し、自然と成績アップにつながる。
中でも「化学漫画サバイバルシリーズ」は、子どもの理科への関心を深め、成績アップに直結しました。
この時期の目標
4年生での最重要目標は以下の通りです
- 学習習慣の確立
「毎日1時間の勉強」を歯を磨くように当たり前の習慣にする。 - 基礎力をしっかり固める
難しい問題を解くよりも、基礎的な内容を繰り返し学ぶことを重視。
平日のスケジュール
塾は週2日あり、塾のない日のスケジュールになります。
- 16:00~17:00 塾の宿題(算数)
- 20:00~21:00 本を読む(小説・国語の勉強として)
- スキマ時間 歴史漫画、化学漫画サバイバルを読む
休日のスケジュール
- 9:00~11:00 塾の宿題(算数)
- 11:30~12:00 間違った問題の解きなおし(算数)
- 14:00~15:00 理科・社会の宿題
- 15:30~16:00 本を読む(小説・国語の勉強として)
4年生の学習スケジュールまとめ
4年生の時期に「勉強を習慣化すること」は中学受験の成功への第一歩です。
親子で協力して無理のない範囲で取り組み、勉強を生活の一部にしていきましょう。
勉強が楽しくなる環境づくりや教材選びも工夫しながら、コツコツと基礎力を積み重ねていくことが大切です。
2. 小学5年生:小学校の範囲を終わらせる

小学校の範囲を終わらせる
中学受験を目指す5年生にとって、学習内容が一気に本格化する重要な時期です。
この段階で 「朝勉強」 を取り入れることで、効率的な学習習慣を確立し、苦手単元の克服に取り組みました。
朝勉強を始めた理由と効果
我が家では、夜の学習に加えて 朝も1時間集中して勉強する習慣 を取り入れました。
朝は頭がスッキリしているため、特に計算問題や漢字の練習などに最適な時間帯です。
5年生での塾の進度
塾のカリキュラムでは、この時期に 小学校で習う範囲を全て学び終える ことを目指します。
その結果、以下が明確になります
- 得意な単元:子どもが自信を持てる分野。
- 苦手な単元:繰り返し学習が必要な分野。
苦手な単元は、特に 解き直し に力を入れ、定着を図りました。
この時期の目標
- 小学校範囲の完全習得:塾で学ぶ内容を確実に理解。
- 朝勉強の習慣化:効率よく学習を進めるための環境づくり。
平日のスケジュール例
塾が週3回あるため、塾のない日のスケジュールは以下の通りです:
- 6:00~7:00 塾の宿題と解き直し(算数)・漢字テスト
- 18:00~19:00 理科・社会の問題演習
- 20:00~21:00 記述問題の練習(国語)
休日のスケジュール例
休日はより長い時間を確保し、応用問題や解き直しに重点を置きました:
- 9:00~10:30 塾の宿題と解き直し(算数)
- 11:00~12:30 応用問題と解き直し(算数)
- 18:00~19:00 理科・社会の問題演習
- 20:00~21:30 間違った問題の解き直し
5年生の学習スケジュールまとめ
5年生では、 朝と夜に分散した効率的な学習 を取り入れながら、塾のカリキュラムをしっかり消化することがポイントです。
特に苦手単元を把握し、 繰り返し解き直し を行うことで、基礎力の定着と応用力の向上が期待できます。
親子で一緒にスケジュールを管理し、無理のないペースで進めることが、中学受験成功への鍵となるでしょう!
3. 小学6年生:総仕上げ

総仕上げ
中学受験の最終学年となる6年生。
この時期の学習は、志望校合格に向けて総復習と苦手単元の克服がメインとなります。
さらに、塾の上位クラスに在籍することで、学習内容を充実させることが重要です。
上位クラス維持の大切さ
6年生では、塾の上位クラスにいることで、志望校に合わせた高度な学習が可能になります。
一方、上位クラスのボーダーラインを維持するのは簡単ではありません。
成績は上がったり下がったりを繰り返すため、親のバックアップが不可欠です。
この時期の目標
- 志望校に向けた対策:志望校の傾向に合わせた対策を強化する。
- 全単元の総復習:6年間の学習内容をしっかり復習。
- 苦手単元の克服:特に弱点を重点的に補強する。
- 試験慣れ:模試や実際の私立中学校会場での模擬試験を通じて、試験の雰囲気に慣れる。
平日のスケジュール例
限られた時間を有効活用し、効率的に勉強を進めます:
- 6:00~7:00 算数の演習宿題・漢字テスト
- 18:00~19:00 算数の間違えた問題の解き直し
- 20:00~22:30 理科・社会・国語の演習問題と解き直し
休日のスケジュール例
休日は志望校別対策や過去問演習、弱点補強に時間を割きます:
- 9:00~10:30 志望校別過去問(算数または国語)
- 11:00~12:30 理科・社会の重要単元復習
- 14:00~15:30 模試や演習問題での弱点補強
- 16:00~17:00 親子で進捗確認・学習計画の見直し
試験慣れのための取り組み
6年生では、模試や合不合判定テストを実際の私立中学校の会場で受けることで、試験の雰囲気に慣れることも大切です。本番の環境に近い形でテストを経験することで、緊張感を和らげ、実力を発揮しやすくなります。
6年生の学習スケジュールまとめ
6年生の受験勉強は、総復習と苦手克服が中心となります。特に塾の上位クラスを維持するためには、日々の努力が必要です。また、親子で進捗を確認し、計画を柔軟に見直すことで、志望校合格に向けた最適な学習が可能になります。
最終学年は不安やプレッシャーも多い時期ですが、焦らず地道に取り組むことが成功への鍵となります
中学受験の成功には、計画的な学習スケジュールが欠かせません。ここでは、効果的なスケジュールを立てるためのポイントを紹介します。
学習スケジュール作成のポイント

学習スケジュール作成のポイント
1. 優先順位を明確にする
苦手科目や志望校で頻出の単元を重点的に学習しましょう。例えば、理科で頻出する「電流」や算数の「場合の数」など、出題頻度の高い分野から優先的に取り組むと効率的です。
2. 休憩時間を取り入れる
長時間勉強する時期でも、30~60分ごとに休憩を挟むことで集中力を維持できます。
実例
- うちでは、休憩時間にスプラトゥーンを楽しんでいました。
- ゲームがストレス発散となり、勉強時間の集中力もアップしました。
また、休憩時間が多少オーバーしても、本人が目途をつけられるように見守ることが大切です。
4年生の時から習慣づけた「自分で勉強を始める癖」がここで役立ちました。
3. スケジュールを柔軟に調整する
模試の結果や成績の変動に応じて、学習計画を見直すのも重要です。特に、苦手な単元の復習をスケジュールに組み込むことで、効率的に克服できます。
4. 親子で目標を共有する
子どもと一緒にスケジュールを作成することで、学習へのモチベーションが高まります。目標を設定し、それを達成できた際には小さな達成感を共有する仕組みを作りましょう。
スケジュール作成のまとめ
- 優先順位をつけて、効率的に勉強。
- 休憩時間を取り入れ、メリハリを意識。
- 定期的にスケジュールを見直し、柔軟に対応。
- 親子で目標を共有し、達成感を味わう。
このように、無理のない計画と実行を心がければ、子どもも勉強に前向きに取り組むことができます。
中学受験を親子で乗り越えるための参考にしてみてください!
まとめ:スケジュールで合格への道を確実に!
中学受験は、計画的に学ぶことが成功の鍵です。
学年ごとの目標に合わせたスケジュールを作成し、柔軟に調整しながら進めましょう。
親子で達成感を共有しながら、志望校合格を目指して一歩ずつ前に進んでいきましょう!